どうも皆さんこんにちは、ブログ管理人のかずくんです。
実に半年ぶりの記事投稿でございます。やる気あんのか。
さて、今日書くのはデュエルマスターズ。
《超神星ジュピター・キングエンパイア》は現代カードの力を使ったらどこまで強く使えるのか??
というコンセプトの記事でございます。
…という感じでこの記事を書こうとしたのが1か月前です。デッキを組み上げるのに 1ヶ月もかかってしまいました。どんだけかかるねーん。
最終的にはそこそこ満足のいく形に仕上げられたので、それまでの過程とか諸々含めて記事に書き残しました。
前書きはここまでとして、本文に移っていきましょう。以下目次となります。
- 超神星ジュピター・キングエンパイアとは?
- デッキ案
- 実際に構築するまでの思案
- 作成デッキ「ネクララグマループ」
- デッキリスト
- 採用カードと採用理由
- Disゾロスター × 4
- 霊騎ラグマール × 4
- アラゴト・ムスビ × 1
- 蛇手の親分ゴエモンキー! × 1
- 光霊姫アレフティナ × 2
- 霊刑連結ジゴク・パルテノン × 4
- 終断γドルブロ/ボーンおどり・チャージャー × 4
- 月の死神ベル・ヘル・デ・スカル × 4
- 原始龍覇ジュラ=デッドマン × 4
- 鳴動するギガ・ホーン × 3
- 龍覇龍デッドマン=ザ=オリジン × 3
- 超神星ジュピター・キングエンパイア × 2
- 復讐ブラックサイコ × 1
- バロン・ゴーヤマ × 1
- 最終龍覇ロージア × 4
- 闘争類拳嘩目ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ × 4
- 極・龍覇ヘルボロフ × 4
- 13番目の計画/サファイア・ミスティ × 2
- 神秘の集う遺跡エウル=ブッカ/遺跡類神秘目レジル=エウル=ブッカ × 2
- 始まりの龍装具ビギニング・スタート/終わりの天魔龍ファイナル・ジ・エンド × 1
- 獄龍刃ディアボロス/破滅の悪魔龍ディアジゴク × 1
- 邪帝斧ボアロアックス/邪帝遺跡ボアロパゴス/我臥牙ヴェロキボアロス × 1
- 極魔王殿ウェルカム・ヘル/極・魔壊王デスゴロス × 1
- FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断ドルマゲドン
- ループ手順
- 値段の話
- あとがき
超神星ジュピター・キングエンパイアとは?
”超神星”という冠名でピンと来る人もいるでしょう。《超神星ジュピター・キングエンパイア》はDM19 で登場した惑星型フェニックスの 1 体です。2006 年のカードなので、今の高校生と同い年くらいですかね。
フェニックスはイラストがカッコいいものが多くコレクション需要が高いため、数千円するものもあるのですが、《超神星ジュピター・キングエンパイア》は 100 円程度で入手が可能です。お安い!
自然の 5 コストの進化クリーチャーでパワーは 14000 に T・ブレイカーと、後述する進化の難解さもあって素のスタッツは高めに設定されています。
効果を順に見ていきます。
「進化 GV – ドリームメイト、アーク・セラフィム、ワイルド・ベジーズのいずれか 3 体を重ねた上に置く。」
HAHAHAHAHA. This is 2006 spec.
出た! 昔のカードあるある、進化元が種族指定!! 進化元が文明指定、レクスターズ、ドラゴンなどの範囲の広い種族指定が現代では当たり前なんですが…、昔のカードなのでそんな便利ではありません。デュエプレみたいにシンパシーがついていたりもしません。
そして進化元の種族もお世辞にも強いと言えるものではありません。弾ごとに 1, 2 枚は追加されているようですが、強さは…ウーン。
つまり、そこまで強くない種族のクリーチャー 3 体を用意した上で進化しないといけないということです。うーん、手間!w
「メテオバーン – このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にある、進化クリーチャーではないカードを 1 枚選び、バトルゾーンに出してもよい。(ただし、そのクリーチャーは召喚酔いする)」
フェニックス御用達のメテオバーン能力で、《超神星ジュピター・キングエンパイア》の本体とも言える能力です。簡単に言うと、進化元を出せますよ~という効果になります。
この能力の強い点は 2 点あります。1 点目が cip(出た時に発動する能力)の再利用ができる点、2 点目がカード指定なので、クリーチャーだけでなく、タマシードや(進化元におけるかどうかは別として)クロスギアとかオーラとかも出すことができます。
弱い点も 2 点あります。1 点目がcip の再利用がしたいほど cip が強い進化元のクリーチャーがいない点、2 点目がタマシードなどのクリーチャー以外から進化しようとするとくっっっそ手間な点。
1 点目についてですが、確かに《バロン・ゴーヤマ》とか《アラゴト・ムスビ》の cip は強いのですが、進化元 3 体用意して進化…だと間違いなくアド損なんですよね。そこまでしてやることではない。つまりコスパが悪いんです。《アクア忍者ライヤ》でええやん面倒くさい。
2 点目についても、現状ドリームメイト、アーク・セラフィム、ワイルド・ベジーズを持ったタマシードがいません(無論、今後追加される可能性はある)。
例えば cip が強いタマシードに《剣の地板(バスターのルーン)》がありますが、これをメテオバーンで出そうとすると、《ツクっちょ<メイ様.star>》などで進化してから、さらに《超神星ジュピター・キングエンパイア》に進化して《超神星ジュピター・キングエンパイア》の進化元に置く、という面倒な手順が必要になります。だから面倒なんだって。
このように、面白い効果ではあるものの、イマイチ使いにくさが目立つ効果なんですね。これだ!! という使い方を思いついた人がいたら教えて欲しい。
と、まあ良くも悪くも昔のカードという感じの印象を受けますよね。《悪魔神ドルバロム》や《究極銀河ユニバース》のように、勝ちに直結する効果も持っていないので、フィニッシャーとしての採用も難しい。
《超神星ジュピター・キングエンパイア》を使ったデッキ制作の難しさが段々と滲み出てきました。次から実際にデッキ案を挙げていきます。
デッキ案
さて、ここからは実際にデッキ案をいくつか考えてみたので、それらを紹介していきたいと思います。デッキコンセプト別に、案を 3 つ考えてみました
案① クリーチャー砲台 with マナ進化(ネタバレ:没案)
進化元のドリームメイトやワイルド・ベジーズと聞いてパッと頭に浮かんだ人もいるかもしれません。
この 2 つの種族には《密林の提督ハックル・キリンソーヤ》と《ドリドリ・コドリアン》というマナ進化を持つクリーチャーが存在します。
マナ進化とは、マナのクリーチャーを進化元にする進化のことで、上記の 2 体はマナの自然のクリーチャーを進化元にして進化ができます。
勘の良い方はお気づきでしょう、マナ進化を利用すればマナゾーンに置いた自然の大型クリーチャーを《超神星ジュピター・キングエンパイア》のメテオバーンで射出することができるんですね。
例えば、マナゾーンの《大樹王ギガンディダノス》を進化元に《ドリドリ・コドリアン》を召喚し、他に《超神星ジュピター・キングエンパイア》の進化元 2 体を用意して《超神星ジュピター・キングエンパイア》に進化したとします。そうすると、《超神星ジュピター・キングエンパイア》の下には《大樹王ギガンディダノス》がいるので、《超神星ジュピター・キングエンパイア》のメテオバーンで《大樹王ギガンディダノス》をバトルゾーンに出すことができます。《大樹王ギガンディダノス》の cip で相手の手札を全てマナゾーンに送ることができます。
また、ドリームメイトには《そのウサギ、クセ者につき》というマナゾーンのカードを全文明化する(所謂コートニー)能力を持っているクリーチャーがいるため、これとマナ進化を組み合わせれば、理論上全ての非進化クリーチャーを出すことができるようになります。
他にも《時空の庭園》や《時空工作兵タイム・チェンジャー》などを利用して、《超神星ジュピター・キングエンパイア》の下に出したいカードを無理やり入れるということも可能です(カードパワーが低くなってしまうというデメリットはあるが)。
このように、どうにかして《超神星ジュピター・キングエンパイア》の進化元にフィニッシャー級のクリーチャーを突っ込んでバトルゾーンに出すというのが、このデッキ案のコンセプト…なんですが。
冷静に考えてみましょう。それ…「マナ退化」でよくね…?????
マナ退化については、ネットを探せば簡単に情報が出てくると思うので、気になる方は自身で調べて欲しいのですが、簡単に言うと、今まで説明したことを遥かに簡単に遥かに強く出来てしまうデッキタイプなんです。
具体的に言うと”コンボの要求枚数が少なく”、1 度の攻撃で ”2” 体のクリーチャーが”山札”から出てきます。キングエンパイア涙目。
コンボパーツも一部被っているので、マジで《超神星ジュピター・キングエンパイア》を使うメリットが 1 つもないんですよ。終わってる。
いくら考えてもマナ退化に勝てないのでこのデッキ案は没になりました。この案のために買った《ドリドリ・コドリアン》の行先を教えてください。
案② フェニックスはとりあえずジュヴィラと合わせろ
《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》の効果を利用することで、フェニックスは墓地のカードを進化元に指定することができるようになります。
つまり、3 体のクリーチャーをわざわざバトルゾーンに用意する手間が省けるわけですね。ジュヴィラ使うなら《究極銀河ユニバース》で直接勝利した方が良くね、と思った人はその思考をドブに捨ててください。ユニバースは色が弱いんじゃ。
さて、このデッキ案の問題点は、案①と違ってちゃんとドリームメイト、アーク・セラフィム、ワイルド・ベジーズを出さないといけないという点ですね。そうすると、フィニッシュ力のあるクリーチャーを探さないといけないんですが…。
前述のように、その 3 種族にはフィニッシュ級のクリーチャーはあまりいません。
が、ギリギリ《怒爵電融バロンブリック》ならば、フィニッシュプランが立てれそうです。というのも、バロンブリックはジャストダイバーとスピードアタッカー持ちなので、G・ストライクとか、選ぶ除去系の S・トリガーが効かないんですね。
相手のシールドが 3 枚のときに《超神星ジュピター・キングエンパイア》から《怒爵電融バロンブリック》を出し、《超神星ジュピター・キングエンパイア》で T・ブレイクできれば、ダイレクトアタックは通りやすいでしょう。(全体除去とか《一王二命三眼槍》はプレイングでどうにか…)
デッキの色が光抜きの 4 色である点は難しそうですが、まあデドダム積めば何とかなるでしょ。知らんけど。
というように、メテオバーンを使いたいならジュヴィラと組み合わせるのが安牌になりそうです。このデッキ案については形にしてませんが、できればいつか形にしたいところです。
案③ 古代兵器”ラグマループ”(本命)
このデッキ案の元のデッキタイプは私が考えたものではないので「案」としていいのか判断しかねるというのを先に伝えておきます。
このラグマループという存在は《超神星ジュピター・キングエンパイア》の wiki を見つけたものです。wiki で紹介されていた手法は少々複雑で、カードプールも何年か前のもので構成されていたため、僕のループ方法はより簡単なものに変えています。
ラグマループを簡単に説明すると、《霊騎ラグマール》のクリーチャーをマナゾーンに送る能力を利用し、コスト軽減、マナ回収カードなどと組み合わせて特定カードの cip を繰り返し使って勝利するというものです。
この《霊騎ラグマール》とループパーツを 1 体のクリーチャーにまとめるために使われたのが、《超神星ジュピター・キングエンパイア》です。要は進化条件の都合が良かったから使われたというだけで、メテオバーンは使用しないのですが、まあ進化条件も個性だよな! ということでモヤモヤ感を晴らします。
具体的な情報は wiki の方で見られると思うのでそちらを参照ください。
ラグマループはその後に環境を荒らしまくる「緑単サソリス」や「緑単ジャックループ」のような「緑単ループ」の前身と言えるような存在で、昔は大会とかでも使用されていたようです。流石に古いループだったこともあって、ループパーツが規制されることはなかったようですが、動きをスムーズにしていた基盤部分が「緑単ループ」規制の過程でどんどん死んでいったので、それに巻き込まれる形でデッキは弱体化しています。アラゴトを返せ(絶対ダメ)。
そんなわけで、古代兵器ラグマループを現代風にアレンジしようというのが案③であり、今回はこの案③をデッキにしていきます。
実際に構築するまでの思案
当初、この現代版ラグマループは自然単色での構築を考えていました。
理由は単純で、過去のラグマループが自然単色で構築されていたからです。当然、ループパーツも全て自然なので、自然単色でデッキを組むのが安牌に見えます。見えるだけです。
結論から言うと、自然単現代版ラグマループは滅茶苦茶弱かったです。私の構築力のせいなのかもしれませんが、自然単ループがそもそも下火なのに、ラグマループとかいう古代ギミックを入れた自然単色のデッキが強いわけがないんですよ。
というわけで、一度イチからデッキを考え直す必要がありました。その結果 1 ヶ月が経過します。おーい。
欲しいのはずっしりとした安定感
ループデッキというのは(サガループなどの稀に出るアホは置いといて)基本的には後ろよりのデッキです。ループのためには特定のカードをある程度集める必要があり、ある程度のターン数を要します。最速 3 ターンとかは普通あり得ないんですね。
ある程度の受けも欲しいし、再現性も欲しい。それらひっくるめて安定感が欲しいということですね。
自然単構築の弱点なども考慮し、安定感を得るためには以下のことを意識してデッキ構築をすべきだと考えました。
- ループに”しか”使えないカードを減らす
- 個々のカードパワーの強さ
- サブのフィニッシュプランの構築
1 についてですが、私の考えた自然単ラグマループでは、ループパーツが多い癖にループパーツがループパーツ以外の仕事をしないという問題点がありました。ラグマールが除去札と実質的なマナ加速札になり得ますが、他のカードは……。
ループしか仕事のないカードは、デッキの枠を圧迫してしまいます。少なければそれでもいいんですが、ループパーツが多くなると、本来初動や受けに割くべき枠まで奪ってしまってデッキ全体のパワーが落ちてしまいます。
2 は当たり前ですね。デュエマはカード間のシナジーを活かすゲームではありますが、単体のカードは強ければ強いほどいいです。逆に言うと自然単の時はそれがなかったという話だが…。
3 についてですが、今回はメインプランがループであることもあり、時間がかかる、メタで遅延されるなどの弱点を抱えています。そう言ったループできない状況においても、フィニッシュできるようにサブプランはあったほうがいいよね、という話です。
デッキ構築の方向性が固まったところで、次にそれらを実現できるカードを探していきます。
デッキのキーカードの選定
カードを探すなら公式サイトのカード検索がベスト。というわけでカード検索を見漁ります。
《超神星ジュピター・キングエンパイア》の進化元になれて、ループに使えそうなカードで、単体でも強くてある程度の仕事ができるカード……。そんな都合のいいカードがあるわけ……。
あるんですねこれが。
《霊刑連結ジゴク・パルテノン》は火闇ドルマゲドンにテンプレ採用されているので、知っている人も多いでしょう。
1 体出せば毎ターン 1 ハンデス、2 体出せば毎ターン 2 ハンデスできるようになるこのカード、弱いわけがありません。EXライフがあるため、場残りもかなりいい。環境級のカードと言って差し支えないでしょう。
ただループと聞くと「?」となる人も多いはず。実際このカードをループに使っている人は見たことがありません。説明しましょう。
《超神星ジュピター・キングエンパイア》と《霊騎ラグマール》を組み合わせることで、進化元となるクリーチャーの cip を繰り返し使えるというのがラグマループであり、過去には《曲芸メイド・リン・ララバイ》の cip を無限回使って相手をLOさせるのが主流でした。
《霊刑連結ジゴク・パルテノン》は cip は持っていないのですが、EXライフで盾追加ができます。そしてこのEXライフは、進化してから場を離れる場合、そのままシールドとして残るのです。つまり、《超神星ジュピター・キングエンパイア》と《霊騎ラグマール》、《霊刑連結ジゴク・パルテノン》を組み合わせることで、無限に盾追加ができるわけです。
盾が 10 枚以上になれば《光霊姫アレフティナ》でEXウィンできます。フィニッシュプラン決まったなぁ。まぁ《光霊姫アレフティナ》で勝つなら無限ループする必要はないんですけどね。
さて、フィニッシュプランが決まったところで、今度はコスト軽減の手段も考えておきたいですね。
ラグマループのためには盤面に 4 コスト軽減を用意する必要があります(《超神星ジュピター・キングエンパイア》や、《霊刑連結ジゴク・パルテノン》を 1 コストで召喚したいからです)。《遺跡類神秘目レジル=エウル=ブッカ》を盤面に 2 体用意すれば事足りるのですが、できればもう 1 つくらいコスト軽減の手段が欲しい。従来のラグマループでは、この枠が《フィーバー・ナッツ》だったわけですが、流石に弱すぎるので…。
何かないかな~と思っていたんですが、これはすぐに見つかりました。
最新カード、その名は《原始龍覇ジュラ=デッドマン》!
色も完璧、コストも 5! 軽減持ち! しかも何故か色々おまけ効果付き!
これが最新カードの実力かという感じでございます。除去耐性がないのは微妙な点ですが、まあパワーは 7000 あるし何とかなるやろ。知らんけど。
強制攻撃させる効果+ブロッカーで実質的な除去札としても機能する上に、盾落ちケアが若干できそうな雰囲気を醸し出している。なんだこれは。採用!
さて、デッキのキーカードが”闇の 5 コストのコマンド”であるならば、当然《終焉の禁断ドルマゲドンX》が採用候補に挙がってきます。メインプランがループでのフィニッシュですが、ループパーツが攻撃できないのはデメリットではありません。少々コマンドで染めないといけないという縛りが課されるものの、サブプランとして《終焉の禁断ドルマゲドンX》を採用する方が、得られるメリットは大きいはずです。
また、同じく”闇の 5 コスト”と言えば、《極魔王殿ウェルカム・ヘル》も採用候補になります。
《原始龍覇ジュラ=デッドマン》や《霊刑連結ジゴク・パルテノン》を出せる上に、《原始龍覇ジュラ=デッドマン》との相性はかなりいいです。
《原始龍覇ジュラ=デッドマン》は種族にドラグナーを持っているので、《極魔王殿ウェルカム・ヘル》の効果を起動できます。
また、《極魔王殿ウェルカム・ヘル》を出すために使う《極・龍覇ヘルボロフ》は、《原始龍覇ジュラ=デッドマン》のコスト軽減を利用すれば、綺麗に 5 → 7 のルートで召喚できるんですね。完璧じゃあないか!
段々とデッキの完成像が見えてきました。ここまで来たら形になるのは時間の問題でしょう。この後は、実際に構築したデッキを紹介していきます。
作成デッキ「ネクララグマループ」
では、実際に作成したデッキを紹介します。
デッキリスト、採用カードとその理由、ループ手順の順に書いていきます。
デッキリスト
採用カードと採用理由
Disゾロスター × 4
初動枠としての採用です。
光闇自然版のデドダムとも言えるカードで、《極・魔王殿ウェルカム・ヘル》の効果のための墓地肥やし、盾追加、マナ加速の 3 つの行動が一度に出来ます。ヤバすぎ。色基盤としても優秀な点も good 。
霊騎ラグマール × 4
ループパーツの 1 つ。除去札+マナ加速札としても機能します。
マナ送りにする相手のクリーチャーは相手自身が選ぶため、狙った除去ができないというデメリットはあります。しかし相手が選ぶが故にアンタッチャブルや、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》などの選ばれた時効果を持つクリーチャーも安全に除去することが可能です。
アラゴト・ムスビ × 1
便利カードです。マーシャル・タッチで自分のクリーチャーを手札に戻すことができるため、cip の再利用などが可能になります。またクリーチャーを手札から召喚すれば、《邪帝遺跡ボアロパゴス》の効果を発動できます。
《霊騎ラグマール》と組み合わせれば、無限マナ加速ができないこともない…?
蛇手の親分ゴエモンキー! × 1
ループパーツというか、ループに必要なカードというか。とにかくバトルゾーンに出しさえすれば、出したターンはマナゾーンからクリーチャーが召喚可能になります。
これを利用して、《霊騎ラグマール》でマナゾーンに置いたクリーチャーを再召喚し、ループするというのがこのデッキのメインプランです。
殿堂カードであるため、1 枚採用。殿堂の理由はこういう風に簡単にループできてしまうからです。
光霊姫アレフティナ × 2
フィニッシュカード。自分のシールドが 10 枚以上あれば勝利できるEXウィン効果を持ちます。
しかし、シールドの枚数が多いほど召喚コストも増加するため、基本的には《極・魔壊王デスゴロス》の効果で墓地から出すことになるでしょう。そのため、事前に墓地に落としておく必要があります。
霊刑連結ジゴク・パルテノン × 4
キーカードの 1 つ。中盤は毎ターンハンデスすることで相手のリソースを削ぐ役割を持ち、終盤EXライフでの盾追加を用いたループで盾を 10 枚以上にする役割を持ちます。
《極魔王殿ウェルカム・ヘル》の蘇生対象かつ《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印を外せるラインの完璧なコストは素晴らしいの一言。このデッキの 5 マナ域のカードで最優先でプレイしたいカードです。
1 枚立てれば相手の手札の枚数は増えなくなり、2 枚立てれば相手の手札が勝手に減っていきます。最強です。
終断γドルブロ/ボーンおどり・チャージャー × 4
下面が初動で、上面が受けになります。
下面の《ボーンおどり・チャージャー》は墓地を 2 枚肥やせるチャージャーであり、《極・龍覇ヘルボロフ》からの展開を想定する場合は優先的に使いたい初動です。
上面の《終断γドルブロ》は S・トリガーかつブロッカーであり、1 面を止める受け札になります。また、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印が最後の 1 枚の時に S・トリガーで出てきた場合、そのまま禁断開放させる、カウンターを可能にするカードです。
月の死神ベル・ヘル・デ・スカル × 4
マナ回収か墓地回収ができるクリーチャーです。単体スペックとしては微妙ですが、回収効果があまりにも便利なために 4 枚採用です。
墓地に落ちた《蛇手の親分ゴエモンキー!》の回収など、回収対象は場面に寄りけりですが、あるとないとではデッキの動きの滑らかさが違います。
一応 S・トリガーを持っているデーモン・コマンドであるため、自身では何も止められませんが、《終断γドルブロ》と同様に禁断開放カウンターが可能です。
原始龍覇ジュラ=デッドマン × 4
キーカードその 2 です。主な仕事はコスト軽減ですが、強制攻撃効果とブロッカーを持っており器用な動きができるカードです。
例えば、相手のメタクリーチャーを強制攻撃させて除去する、あるいはシールドに攻撃させて盾回収しつつ、《極魔王殿ウェルカム・ヘル》の効果を誘発させるための攻撃の的にしてしまうなど、とりあえず色々できるカードです。おもろい。
《極魔王殿ウェルカム・ヘル》の蘇生対象、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印を外せる範囲、《邪帝斧ボアロアックス》のマナから出せる範囲であるため、あらゆる面で噛み合っています。
色基盤としても優秀です。
鳴動するギガ・ホーン × 3
サーチ札です。カードパワーは高いとは言えませんが、《邪帝斧ボアロアックス》で出せるサーチ札というだけで価値があります。《蛇手の親分ゴエモンキー!》や《超神星ジュピター・キングエンパイア》などのループパーツを状況に応じて持ってこれる点が優秀です。
殿堂カードがこのデッキには多いのですが、このカードがあれば容易に持ってこれるため、全ての殿堂カードが実質 4 枚使えると言っても過言。
龍覇龍デッドマン=ザ=オリジン × 3
《神秘の集う遺跡エウル=ブッカ》を出すためのカードです。
《龍覇マリニャン》や《龍覇ニンジャリバン》と異なり、進化元の数だけコスト 3 以下のドラグハートを出せる点が優秀で、《神秘の集う遺跡エウル=ブッカ》を 2 枚同時に出す、《始まりの龍装具ビギニング・スタート》と同時に出すなどの動きが可能です。
《極魔王殿ウェルカム・ヘル》から出すことができる点も優秀です。
しかし、コマンドを持っていないため、進化すると攻撃できなくなる点には注意が必要です。攻撃の予定がないクリーチャーに進化するのがベター。
また、このデッキは地味に光文明のカードが少ないため、光文明を増やす枠でもあります。
超神星ジュピター・キングエンパイア × 2
このデッキのコンセプトカードです。《霊騎ラグマール》と組み合わせることで、進化元の cip を使いまわすループができます。
種族がフェニックスのみであり、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》のおかげで攻撃できないので、メテオバーンを使うことはありません。メテオバーンで《光霊姫アレフティナ》出せたら完璧やんと思ってた時期がありました。
復讐ブラックサイコ × 1
殿堂カード。5 コストの闇のコマンドで最強のカードだと思います。cip で 2 ハンデスできるため、見えた瞬間に出したいカードです。手札にあれば侵略で、墓地にあるなら《極魔王殿ウェルカム・ヘル》で出しましょう。
毎度のことですが《極魔王殿ウェルカム・ヘル》の蘇生対象かつ《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印を外せる範囲です。
バロン・ゴーヤマ × 1
殿堂カードで、コストが 5 になった《ダンディ・ナスオ》です。《ダンディ・ナスオ》の効果にマナゾーンからワイルド・ベジーズを出す効果が追加されているのですが、このデッキには他に《アラゴト・ムスビ》しかワイルド・ベジーズがいないのであまり使いません。
《鳴動するギガ・ホーン》と同様にサーチ札として使うほか、マナに置いた《光霊姫アレフティナ》を墓地に落とすために使うこともあります。
最終龍覇ロージア × 4
受け札かつ《邪帝斧ボアロアックス》を出すためのカードです。
《霊刑連結ジゴク・パルテノン》を出した場合など、5 → 6 で動くときにはこのカードと《邪帝斧ボアロアックス》を使って展開する動きが強力です。他にも《獄龍刃ディアボロス》で墓地回収、《始まりの龍装具ビギニング・スタート》を装備して龍解させるなど、できる動きは多いです。
S・トリガーで出てきた場合、ブロッカーで 1 面止めれる上に《邪帝斧ボアロアックス》を装備して《原始龍覇ジュラ=デッドマン》、《霊騎ラグマール》を出して追加で 1 面止めれるなど、とにかく《邪帝斧ボアロアックス》との組み合わせが強力です。
闘争類拳嘩目ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ × 4
初動かつ申し訳程度の墓地メタです。一応上面も強いので、優先度は低めですが使う場面はなくはないと思います。
極・龍覇ヘルボロフ × 4
《極魔王殿ウェルカム・ヘル》を出すためのカードです。やはり、このデッキは《極魔王殿ウェルカム・ヘル》があるとないとでは動きの強さが全然違うので可能な限り出したい。
《原始龍覇ジュラ=デッドマン》から 5 → 7 で綺麗につながるのがポイント高いです。
cip の 2 枚墓地肥やしで闇の 5 コストが落ちるかの運ゲーしがち。
13番目の計画/サファイア・ミスティ × 2
ルール・プラスでデッキの枚数を 5 枚増やせます。2 枚あるので 10 枚増えてます。それだけです。
神秘の集う遺跡エウル=ブッカ/遺跡類神秘目レジル=エウル=ブッカ × 2
コスト軽減要員です。《遺跡類神秘目レジル=エウル=ブッカ》は味方クリーチャーの召喚コストを 2 下げることができます。ループには 4 コスト軽減できればいいため 2 枚採用。
始まりの龍装具ビギニング・スタート/終わりの天魔龍ファイナル・ジ・エンド × 1
自由枠です。とりあえずドラグハートの中で動きが増やせそうなカードとして選びました。
ドラグナーのコスト軽減、スレイヤーかつブロッカーと、1 体でできることは多いです。
変えるとすれば《轟く覚醒レッドゾーン・バスター/蒼き覚醒ドギラゴンX》か《時空の禁断レッドゾーンX/終焉の覚醒者レッドゾーンBSR》でしょうか。
獄龍刃ディアボロス/破滅の悪魔龍ディアジゴク × 1
自由枠です。墓地回収の利便さからの採用。
邪帝斧ボアロアックス/邪帝遺跡ボアロパゴス/我臥牙ヴェロキボアロス × 1
殿堂カード。《最終龍覇ロージア》との相性や、デッキとの相性が良いため採用。《邪帝遺跡ボアロパゴス》の状態になれば可能性は無限大です。
《蛇手の親分ゴエモンキー!》がマナゾーンに行ってしまった場合に直接出せる点も優秀です。
問題点は常にプレミアム殿堂候補な点、値段が高すぎる点、再録が難しく値段が下がらなさそうな点ですね。
極魔王殿ウェルカム・ヘル/極・魔壊王デスゴロス × 1
元殿堂カードの展開力は伊達じゃありません。
《原始龍覇ジュラ=デッドマン》、《霊刑連結ジゴク・パルテノン》、《龍覇龍デッドマン=ザ=オリジン》、《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》、《終断γドルブロ》、《復讐ブラックサイコ》、《Disゾロスター》が蘇生対象です。
龍解時には自分のクリーチャーを 4 体破壊する代わりに相手のクリーチャーを 2 体破壊することができます。《極・魔壊王デスゴロス》は《光霊姫アレフティナ》を墓地から蘇生できるため、ループに入る前のターンに龍解させておくことを推奨します。(この点は少しモヤモヤが残ってます。もう少し美しくフィニッシュしたかった。)
何なら 2 枚に増やしてもいいかもしれません。
FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断ドルマゲドン
つよい。
コマンドしか攻撃できなくなるという大きなデメリットを抱える必要がありますが、相手の盤面を覆せる選択肢は、あるだけで相手へ圧をかけることができます。
封印を外した時のおまけ効果もあり、特に有用なのはスレイヤー付与効果。ブロッカーにつけて大型クリーチャーの攻撃を牽制する、攻撃クリーチャーにつけて大型クリーチャーを倒すなど、使い方は色々です。他の 2 つの効果もスレイヤーほどではありませんが、場面によっては有用な効果になり得ます。
ループ手順
デッキコンセプトであるラグマループの手順について説明します。
ループ条件は以下の通り。
- 召喚コストが 4 コスト軽減されている(《遺跡類神秘目レジル=エウル=ブッカ》 × 2 など)
- 《蛇手の親分ゴエモンキー!》が出せる(手札にある、《邪帝斧ボアロアックス》でマナから出せる、など)
- 《超神星ジュピター・キングエンパイア》が 1 枚、手札かマナにあり、3 体の進化元が用意できる。
- 《霊騎ラグマール》が 2 枚、手札かマナにある(1 枚は場にあってもいい)
- 《霊刑連結ジゴク・パルテノン》が 1 枚、手札、場、マナのいずれかにある
上記の条件がそろっているとき、以下のような手順でループが可能です。
- 《蛇手の親分ゴエモンキー!》を出す。(マナゾーンからクリーチャーの召喚ができるようになる)
- 《霊刑連結ジゴク・パルテノン》が場にいるか、マナ(手札)から召喚する。召喚した場合EXライフシールドが増える。
- 《霊刑連結ジゴク・パルテノン》を含む適当な 3 体を進化元に《超神星ジュピター・キングエンパイア》を召喚。
- 《霊騎ラグマール》を召喚。《超神星ジュピター・キングエンパイア》を進化元ごとマナに送る。使用可能マナが 4 マナ増え、EXライフシールドは通常のシールドとしてシールドゾーンに残る。
- 増えたマナを用いて《霊刑連結ジゴク・パルテノン》と適当な進化元を 1 体召喚。
- 場にいる《霊騎ラグマール》、《霊刑連結ジゴク・パルテノン》、適当な 1 体を進化元にして《超神星ジュピター・キングエンパイア》を召喚。
- 4 ~ 6 を繰り返すことで、EXライフシールドが通常のシールドとして好きな数追加できます。シールドが 10 枚以上ある状態で《光霊姫アレフティナ》を出せば EXウィンで勝利出来ます。
条件さえそろってしまえば、ループ手順は非常に簡単です。
値段の話
気になるデッキの値段は……。
《邪帝斧ボアロアックス》以外はカーナベルの最安値で 12000 円らしいですね。ちなみに《邪帝斧ボアロアックス》はメルカリで 3000 円くらい、カードショップだと 6000 円くらいします。アホか。
メインデッキだと《終断γドルブロ/ボーンおどり・チャージャー》、《闘争類拳嘩目ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》の 2 つが高いです。両者とも構築済みデッキに 4 投されているので、シングルで買うよりもデッキを買った方が安上がりだと思います。
《極魔王殿ウェルカム・ヘル/極・魔壊王デスゴロス》と《獄龍刃ディアボロス/破滅の悪魔龍ディアジゴク》もそれぞれ 1000 円前後するので高めですね。
名前の出した 5 種類のカードを省いた値段は 5000 円弱となります。なのでデッキの大半のカードは安く手に入る計算ですね。なんで《邪帝斧ボアロアックス》の方が他の 48 枚よりも高いんだよ。
《邪帝斧ボアロアックス》は未だ手元になく…いつか買おうと思うのですが、プレ殿が怖すぎる。
一応超次元のカードならプロキシでもいいし、最悪《邪帝斧ボアロアックス》なくても何とかなるので、是非組んで遊んでみてください。
あとがき
というわけで、《超神星ジュピター・キングエンパイア》を使いたい! という思いからデッキ構築をしてみたら思ってたより時間がかかった、という記事でした。
デッキの出来については非常に満足のいくものだと思っています。色々噛み合っててめっちゃええやんってなってます。ええやん。
デッキの強さについても、当初考えていた自然単のループと比べるとかなり強くなったのではないかと思います。流石に環境レベルとは言えませんが、ファンデッキ同士の戦いならそこそこ戦えるくらいの強さにはなってるんじゃないでしょうか。
他デッキと戦わせたときの勝敗とか、新しく発見したループ手順とか、緑単だったときの構築と問題点とか、別のデッキ案とかは思いついたり、気が向いたりしたら書くかもしれません。
さて、今回の記事はここまでとなります。私は《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》のデッキを考えに山に籠ります。それではさようなら。
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