『【推しの子】』第 2 話 感想 ; アイが神格化されすぎている.

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はいどうも、皆さんこんばんは、ブログ管理人のかずくんです。

日本が、世界が、『【推しの子】』の衝撃を受けたのは記憶に新しい。某海外アニメサイトでは 1 話しか放送されていないにもかかわらず、ランキング 1 位になったとの噂もあります。

1 話の興奮冷めやらぬ中、先日ついに『【推しの子】』の 2 話が放送されました。

全世界待望の 2 話と言っても過言ではないでしょう。

さて、そんな 2 話について感想を書く記事でございます。はい。

※本記事にはネタバレが多く含まれておりますので、まだ視聴していない方はすぐにブラウザバックしてアニメを視聴することをお勧めします。

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1 話と比べてどうだった?

まぁ…さすがに 1 話の方が面白さは上でしたね。

ただこれに関しては 2 話が面白くないとかでは一切なく、あくまでも 1 話が異常だったという話です。例えるなら 1 話は 10 連ガチャで最高レアを 5 枚抜きしたのに対して、2 話は 1 枚引けたみたいな。要は 1 話を面白さの基準にすると、基準が高すぎて感覚バグりますが 2 話も普通に面白いという話です。

作画に関してですが、瞳のこだわりは健在ですね。ルビーとアクアは無論、重曹を舐める天才子役?も心情を表すための非常に綺麗な瞳が描かれています。瞳だけでなく、全体的にキャラの描き込みは 1 話に劣らず高クオリティの印象でした。

しかし逆に小物がちょっと気になるかな、という感じはしましたね。それそんなか?というシーンがなくもなかった。フォークとか。キーボードやたら小さくねぇか? って思ったんですが、これは元ネタであろう Macが 小さいだけだったので言いがかりでした。Mac のキーボード小さくね?

コメディ要素もしっかりあったので、見てて飽きることはなさそうですね。私は監督の母ちゃんが面白すぎて爆笑してました。紫のアフロってなんだよ。

とまあ、流石に 1 話の衝撃には及ばない印象ではあったものの、アニメとしてはちゃんと面白い 2 話であったという感想です。

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アイの偉大さ

分かっていたことではありますが、この作品の根幹にはアイが存在するということを確信しました。

物語の核、キャラの行動原理、環境など様々なものの根幹にアイがいるんですよ。全てアイが理由で物語が動いているような。そんな感覚がありました。

ルビーがアイドルを目指すのは母であるアイのようになりたいから。

アクアが役者になりたいのはアイが死の間際にアクアにそう言ったから。アクアが芸能界に入りたいのはアイを殺した犯人を突き止めたいから。

斎藤社長の失踪、苺プロダクションのアイドル部門撤廃、B 小町の解散、演劇学校への入学、アクアの監督への弟子入りと関係性。2 話で描かれたあれやこれやは全てアイが理由です。

まあアイの近辺にいた人たちなので、アイの影響が大きいのは当たり前ですが、おそらく登場キャラの人生でアイの占める割合が大きすぎたのでしょう。悪く言えば過去の存在であるアイに縛られているとなるでしょうか。そもそもそういう設定で物語が進んでいるので文句というわけではないですが、そういう印象を受けました。

これが悪い…とは限らないんですが、こうなると結局、自分の意思なのかアイに対しての独りよがりなのか…この境界線が曖昧になってくるんじゃないかと思うわけですよ。凄い悪い書き方ですが。

監督もアクアとアイは違うと言っていました。そうなんですよね。ここら辺が物語が進むにつれていい感じになっていくといいと思いました。まる。

ルビーは可愛い、アクアはヤバい

ルビーは可愛いです。キャラデザも良くて(全員キャラデザ良いけど)年相応で夢があって、非常に魅力的なキャラだと思います。私くらいの年齢はちょうど夢が消えつつある時なので刺さりますね。

アクアは…。まあまず中学生でイケメン、身長が高い。あーうん。OK。前世国立東京医学部で頭もいい。ほーん。最強やないか。

とはいえ、アクアは思考回路がちょっと危うい印象はありますね。復讐心に燃えているのも、ルビーに対しての異常なまでの過保護も。一度書きましたが、アクアの人生があまりにもアイに縛られていて、思考が一辺倒というか視野が狭くなっているというか…。頭は良いので何かをしくじったりはしないでしょうが…、思考が暗いんよ、簡単に言うと。

なんとなくアクアの暗さをルビーの明るさで中和してる感がありますが、アクアの思考についてこれなくてドロップする人は一定数いそうだなと感じました。

演劇学校に通って、重曹を舐める天才子役とか、他の子と関わる過程でここら辺の考えが変わるんじゃないかと思っている一方で、一度前世で大人になっている以上そこまで変わらないんじゃないかとも思っています。個人的には前者の展開が好みです。

僕が受けた印象が作者の想像しているキャラ像と同じ・似ているかは分かりませんが、ほぼ 2 話だけでキャラの性格を予想できるということは、キャラの描き方がかなり上手いんでしょうね。流石と言わざる他ないです。

アイの神格化 ; 45510

45510 という数字。

この数字、『【推しの子】』のオープニングで急に背景に現れる数字なんです。え? という方は公式チャンネルのノンクレジットオープニングの動画を見て確認しましょうね。(該当シーンは 1:11 ~ 1:12 あたり)

TVアニメ【推しの子】公式チャンネル「【推しの子】ノンクレジットオープニング | YOASOBI「アイドル」」

この数字を検索すると、『【推しの子】』のオープニングである『アイドル』という曲の元となった赤坂アカ先生の書き下ろし小説がヒットします。『アイドル』を担当している YOASOBI は小説を歌にするという手法で有名な方ですから、まあ当然『アイドル』にも原作小説が存在するわけですね。

検索が面倒な方はこちらからどうぞ。ちなみにこの小説期間限定で公開らしいので早めに見ておくことをおススメします。

ざっくばらんに小説の内容を言うならば、B 小町の元メンバーから語られるアイという存在、となるでしょうか。

『アイドル』のフルバージョンを聞いた方ならわかると思いますが、『アイドル』という曲はパート毎に視点が変わります。

最初から 1:18 あたりまでが”観客”から見たアイの姿。アニメのオープニングで採用されている部分になります。(アニメはアイを”見る”側の人たちの話なので当然です。)アイドルを直接見ている点、アイドルの言葉に鍵カッコが付いている点、アイドルに対して「彼女」、「君」という 2 人称が使われている点からわかります。

その後で闇の深いパートがありますよね? あの部分が ”B 小町のメンバー”から見たアイの姿です。嫉妬・憎悪・劣等感・敗北感などの負の感情の中に、アイに対する妄信・信仰のような感情が存在します。アイのそのカリスマ性・天才性によるものなのでしょう。彼女らはアイと同じ立場でありながら、アイに対して観客と同じように偶像性・完璧性・完全性を求めているのです。同じ立場であってもまさしく”格が違う”んですよ。

そして奇しくもアイが死んだことによって想像の中のアイは不変性を手に入れてしまったんです。偶像…アイドルとして完全無欠であったアイはその不変性でもって完璧になり得ます。偶像であり不変であり完全であり、数多の人から信仰される…まさしく神と言えるでしょう。

B 小町の元メンバーに限らず、ルビーやアクアなどアイに近しい所にいた人は、程度の差はあれどアイを神格化しているんじゃないかとは思いますね。そうであるが故に…囚われている感は否めませんが。

あ、ちなみに闇の深いパートの後は”アイ”から見たアイの姿でしょうね。自分で自分自身は見れませんから、テレビという外部装置を使って見ていて、なおかつ「私」という一人称を使うようになっています。

闇の深いパート以降はアニメサイズのオープニングでは放送されません。おそらく、テレビに”切り取られ”、”放送される”部分というのは当然ながら”観客”から見たアイドルの姿だということでしょう。メンバーの気持ちや本人の気持ちは”観客”からはわからない、ということです。

う~ん、芸が細かい。『【推しの子】』という世界観を作り上げようとする心持ちが感じられます。

あとがき

ということで、『【推しの子】』2 話の感想を書いてみましたが、いかがだったでしょうか。

まあ文字にして言語化すると分かりますが、この作品相当練られてますね。特にキャラの心情・感情に力を入れている印象を受けます。

うーん。面白いですね。3 話が楽しみです。急にそっけない感じになりましたが、語彙力紛失しているだけです。

さて、語彙力も戻りそうに無いので今回の記事はここで終わりにしたいと思います。(来週までには語彙力戻しときます)

それでは皆さん、ここまで読んでいただきありがとうございました。

この記事を書いた人
かずくん

ブログ管理人のかずくんです。
多趣味の暇人ブログ書き。ゲーム、アニメ等書きたいこと書いていきます。

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